<味噌・醤油>
醸造に適した気候風土
澄んだ水ときれいな空気、伊勢湾からの潮風、四季折々の気候と適度な寒暖差など、味噌や醤油の醸造に適した気候風土を持つ三重県。県内の醸造所の多くは、磨き抜かれた手作りの技を今に受け継ぎ、昔ながらの木桶で発酵させるなど、時間をかけて丹念に伝統の味を守り続けています。人の手によって丁寧に作られた味噌や醤油は格別のうまみと独特の香りを持ち、地元の人に愛されてきました。
<酢>
やさしい香りとまろやかなコク
三重県には、今も変わることなく木桶を使い、長い年月をかけてじっくりと自然発酵・熟成させて酢を作り続ける蔵があります。原材料にこだわり、米は契約農家が無農薬栽培した玄米を使用。麹付けからもろみまで、一貫して手作りの製法を守り続けています。このように伝統的な醸造工程で作られた酢は、鼻につんとこないやわらかで落ち着いた香りと、まろやかなコクのある味わいを持つのが特長です。
<塩>
神宮に奉納される神聖な逸品
古代から伊勢神宮に奉納する御塩作りが行われている二見。この地には純国産の自然海塩を作る工房があります。豊富に含んだミネラルとほのかに感じられる甘みが特徴のこの塩。原料は伊勢神宮の森から流れる伏流水と、海水が交わる神前海岸で汲み上げた海水のみ。添加物はもちろん、にがりさえ一切使用しません。鉄釜と薪で2日間炊き上げた塩には、まっすぐ製品と向き合う職人の精神と神への祈りが宿っています。